デッキに必須?!『ナンジャモ』の強い使い方と対策を解説【ポケカ】

コラム
この記事で分かる事
  • 『ナンジャモ』の長所・短所
  • 他の手札干渉との差別点
  • 採用した方がいいデッキ
  • 相手からの『ナンジャモ』の対策
  • 『ナンジャモ』の裁定(使えない条件等)

 初めてポケカをプレイする方が疑問に思う『ナンジャモ』の使い方についてポケカ歴4年の現役プレイヤーが解説していきます。この記事は、実践で使えるような内容なので参考にしていただけると嬉しいです!

『ナンジャモ』がデッキに採用される理由

 ≪ナンジャモ≫が多くのデッキに採用される理由として、相手の手札に干渉できる点が大きいです。

ナンジャモとは?

 ポケモンカードは、他のカードゲームと異なる点として、相手のターン中に効果を発動するカードがない事が挙げられます。そのため、次の相手のターンの動きを妨害する手段として『手札干渉』が最も動きを抑制する効果が期待できるため有効的です。

ポケカと他のカードゲームの違い

 しかし、≪ナンジャモ≫の有効的な使い方を理解しておかないと、相手にアドバンテージを与えてしまったり、逆に自分の手札が苦しくなってしまう可能性があるので注意しましょう。

カード解説

カードテキスト

ナンジャモ

  • ノーマル
  • SR
  • SAR1
  • SAR2
NANJIXYAMO
NANJIXYAMO_SR
NANJIXYAMO_SAR1
NANJIXYAMO_SAR2

●収録パック:「クレイバースト」・「シャイニートレジャーex」

カードテキスト
 おたがいのプレイヤーは、それぞれ自分の手札をすべてウラにして切り、山札の下にもどす。その後、それぞれ自分のサイドの残り枚数ぶん、山札を引く。

ナンジャモの強い所

強い
  • 相手が次のターンに使おうと思っていたカードをデッキボトムに送れる
  • 自分のサイドが多い時は手札リフレッシュとしても使える
  • 自分のカードもボトムに送るため、後半に必要なカードをデッキに残しておける
  • 相手のサイドが少なくなればなるほど、相手の手札を少なくできる

 このように、序盤は手札リフレッシュ要因として後になって必要になってくるカードをデッキに残しながらデッキを回すことができ、中盤~後盤に関しては相手の手札を細くしていき、盤面に対する要求値上げとして使う事ができます。

ナンジャモの弱い所

い所
  • 自分のサイドが少なく相手の方が多い場合、相手にアドを与えてしまう
  • 相手のサイドの枚数より相手の手札の方が少ない場合にアドを与えてしまう

 ≪ナンジャモ≫はカードテキストからも分かる通り、サイドを相手に先行されていればいるほど強く使えるカウンター的な役割もあります。そのため、逆に自分がサイドを先行する立場だった場合、≪ナンジャモ≫を使うと相手だけ手札が多い、なぜか使った側が損をする可能性のあるカードでもあります。

 ここでの使用するタイミングには根拠が必要であり、プレイヤーとしての腕が試されるポイントになります。例として、後攻1ターン目で自分がポケモンを展開できていなかった場合等が挙げられます。この場合は、自分の動きを弱くしても仕方がないので使いましょう。

他のサポートとの差別点

 何故似たような効果のサポートカードがあるにも関わらす、≪ナンジャモ≫の採用率が高いか解説します。

他の手札干渉効果のあるサポート

カードカードテキスト
JIXYAJJIMAN
ジャッジマン
 おたがいのプレイヤーは、それぞれ手札をすべて山札にもどして切る。その後、それぞれ山札を4枚引く。
TSUTSUJI
ツツジ
 このカードは、相手のサイドの残り枚数が3枚以下のときにしか使えない。
 おたがいのプレイヤーは、それぞれ手札をすべて山札にもどして切る。その後、自分は6枚、相手は2枚、山札を引く。

 手札干渉効果のあるカードとして、≪ジャッジマン≫・≪ツツジ≫が挙げられます。

 ≪ジャッジマン≫はお互いに4枚になるようにドローする効果を持っており、序盤に使えれば手札干渉の強さでいえば≪ナンジャモ≫よりも高い性能と言えます。しかし最近のデッキは序盤の要求値が高い傾向にあり、序盤の手札リフレッシュ要因として2枚多くドローできる≪ナンジャモ≫の方が、デッキの事故率が低くなると言えます。さらに後半の手札干渉は≪ナンジャモ≫の方が強く使えるため、≪ジャッジマン≫よりも採用率が多い理由だと考えます。

 ≪ツツジ≫と≪ナンジャモ≫の違いと言えば、≪ツツジ≫は相手のサイドが3枚以下の時にしか使用できない点だと思われます。確かに、サイドが3枚以下の時に≪ツツジ≫が使えた場合は手札干渉の性能でいえば、ツツジの方が上でしょう。しかし、序盤は使えないカードになってしまう点や採用できるデッキを選ぶ点で汎用性の高い≪ナンジャモ≫の方がデッキに採用しやすいと言えます。

 このように≪ナンジャモ≫は、他の手札干渉できるサポートカードよりも色々なデッキへの汎用性が高く、一定以上の活躍が期待できるため採用されています。

強みを生かせるデッキの特徴

カウンター寄りのデッキ

 強みを最大限に生かせるデッキの例として『悪リザードンex』や『サーナイトex』が挙げられます。

 これらのデッキは、サイドを先行されてから本領を発揮するタイプのデッキであり、≪ナンジャモ≫との相性が非常に良いです。

 『悪リザードンexデッキ』の場合、序盤は≪ヒトカゲ≫や≪ポッポ≫の展開などにも使う事ができ、後半でも≪ピジョットex≫のおかげで≪ナンジャモ≫をどのタイミングでも使う事ができます。

 『サーナイトex』も序盤の展開はもちろん、後半の≪ナンジャモ≫から自分だけ≪キルリア≫の特性≪リファイン≫でリソースを稼ぐ事もでき、相性がとてもよいです。

採用しない方が良いデッキ

スピード重視のデッキ

 デッキのコンセプト自体が、相手より早くサイドを取り進めて逃げ切る形のデッキでは、≪ナンジャモ≫との相性が悪いでしょう。

 例として『ミライドンex』デッキが挙げられます。

デッキ例

『ミライドンexデッキ』
ミライドンexサンプルデッキ

 この≪ミライドンex≫は、後攻1ターン目からでも攻撃できるデッキなのでサイドを先行する試合が多く、ナンジャモを強く使う事の出来ないデッキと言えます。

 こういったタイプのデッキでも≪ナンジャモ≫を搭載した構築を見ることがありますが、最低限の手札干渉枠として採用されています。それだけ、ポケモンカードにおいて手札干渉が重要かが分かります。

『ナンジャモ』の対策カード

カードをサーチできるシステムで対策

カードカードテキスト
pijottoex
ピジョットex
ability-aikon マッハサーチ

 自分の番に1回使える。自分の山札から好きなカードを1枚選び、手札に加える。そして山札を切る。この番、すでに別の「マッハサーチ」を使っていたなら、この特性は使えない。
MORINOFUUINSEKI
森の封印石
ability-aikon スターアルケミー

 このカードをつけている「ポケモンV」は、このVSTARパワーを使える。
 自分の番に使える。自分の山札から好きなカードを1枚選び、手札に加える。そして山札を切る。[対戦中、自分はVSTARパワーを1回しか使えない。]

ピンポイントで欲しいカードにアクセスできるから最後の詰めにも有効

ドローできるカードで対策

カードカードテキスト
KAGAYAKUGEKKOUGA
かがやくゲッコウガ
ability-aikon かくしふだ

 自分の番に、自分の手札からエネルギーを1枚トラッシュするなら、1回使える。自分の山札を2枚引く。
KICHIKIGISUEX
キチキギスex
ability-aikon さかてにとる

 前の相手の番に、自分のポケモンがきぜつしていたなら、自分の番に1回使える。自分の山札を3枚引く。この番、すでに別の「さかてにとる」を使っていたなら、この特性は使えない。
BIDARU
ビーダル
ability-aikon はたらくまえば

 自分の番に1回使える。自分の手札が5枚になるように、山札を引く。
POKESUTOPPU
ポケストップ

 おたがいのプレイヤーは、自分の番ごとに1回、自分の山札を上から3枚トラッシュしてよい。その場合、その中にあるグッズをすべて、相手に見せて、手札に加える。

ナンジャモされた時に欲しいカードが手札にあった場合は、デッキボトムに送られるため、≪ネストボール≫のようなデッキシャッフルするカードを使ってからドローするとケアできる

『ナンジャモ』の裁定

自分の手札がナンジャモのみで相手の手札が1枚以上ある場合

Q. 自分の手札が、サポート「ナンジャモ」1枚のみで、相手の手札は1枚以上あります。このとき、サポート「ナンジャモ」を使った場合、自分は山札の下にもどすカードがありませんが、自分のサイドの残り枚数ぶん、山札を引くことができますか?

A. はい、できます。

出典:ポケモンカードゲーム公式

 こちらの場合は≪ナンジャモ≫を使用する事ができます。では、次に≪ナンジャモ≫が使えないパターンを見ていきましょう。

自分の手札がナンジャモのみで相手の手札がない場合

Q. 自分の手札が、サポート「ナンジャモ」1枚のみで、相手の手札はありません。
このとき、自分はサポート「ナンジャモ」を使うことができますか?

A. いいえ、できません。

出典:ポケモンカードゲーム公式

 なぜこちらの場合使う事ができないのでしょうか?それは、≪ナンジャモ≫のカードテキストと上級ルールブックに理由が隠されています。

使える時と使えない時の解説

 ポケモンカードの上級ルールにこういった記述があります。

 ここでの記述には、”前文に書かれている内容を1つでも行うことができた場合、「その後」に続く内容を行います。前文に書かれている効果を全く行うことができなかった場合、「その後」に続く内容は行いません。“と書かれています。そのため、その後の前のテキストは確実に実行しなければならないという事になります。

 ここで≪ナンジャモ≫の効果テキストをもう一度確認しましょう。

カードテキスト
 おたがいのプレイヤーは、それぞれ自分の手札をすべてウラにして切り、山札の下にもどす。その後、それぞれ自分のサイドの残り枚数ぶん、山札を引く。

 では≪ナンジャモ≫のテキストで絶対に実行しなけらばならない動きを抜粋しましょう。

おたがいのプレイヤーは、それぞれ自分の手札をすべてウラにして切り、山札の下にもどす。

 この動きが実行できない場合は≪ナンジャモ≫を使用する事ができません。そのため、自分の手札がナンジャモのみで相手の手札がない場合は、『お互いに手札が0枚で、山札の下に戻すカードが存在しなくなる』ため、使うことができません。

 この『●●する。その後、▲▲する』といった他のカードでも適用されるため、大会に出る際は覚えておきましょう。

まとめ

 今回は『ナンジャモ』について解説しました。『ナンジャモ』はほとんどのデッキに採用されているため、対戦で使う・使われる頻度がとても多いサポートカードです。『ナンジャモ』は一人回しでは使うタイミングが分からないカードなので実際に対戦して練習することが一番ですね。

 『ナンジャモ』についてこの記事で分からなかった事や、他にポケモンカードで分からない事などありましたら、お問い合わせから質問をつけつけています。

 今後私自身も大会で使われるカードについて細かく解説した記事を沢山書いていこうと思います。最後までこの記事を読んでいただきありがとうございました!

❝カードの画像は、ポケモンカードトレーナズウェブサイトより引用して使用しています。❞

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