はじめに
今回は、≪レジドラゴVstar≫のデッキ紹介とデッキの回し方について解説していきます。
課題だったエネルギー加速問題を、新しく登場した≪オーガポンみどりのめんex≫と組み合わせる事によって解決し、新規のドラゴンポケモンも沢山登場したため、かなり強化を受けたデッキです。
デッキ評価
サンプルレシピ
デッキ評価 |
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環境デッキ(Tier1.5) |
デッキパワー | 難易度 | 安定性 |
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★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
デッキの特徴
「りゅうむそう」のわざの選択肢の多さ
≪レジドラゴVstar≫が持っているわざ≪りゅうむそう≫は、トラッシュにあるドラゴンポケモンが持っているわざを1つ選択して、それをコピーして使用できる効果を持っているため、デッキの構築次第で色々なわざを使う事ができるようになります。
「オーガポンex+エネルギーつけかえ」によるエネ供給
このデッキがスタンダードレギュレーションで環境デッキと戦える力を手に入れた理由として≪オーガポンみどりのめんex≫の登場が挙げられます。今まで課題であった草エネルギーの加速手段を手に入れただけでなく、1ドロー効果までついてきたことにより、デッキの安定性が大幅に増しました。
カード解説
アタッカーポケモン
レジドラゴVstar
このカードは、トラッシュのドラゴンポケモンのわざをコピーして自分のわざとして使える≪りゅうむそう≫が非常に強力です。相手のデッキに合わせて有効なわざを選択できるため、どの対面でも、色々なドラゴンポケモンを採用することで戦う事ができます。Vstarパワー≪レガシースター≫は、≪レジドラゴVstar≫のカードコンセプトをフォローしている特性になっており、自分の山札を7枚トラッシュにおけるため、コピー元のポケモンを落とせるだけでなく、トラッシュのカード2枚まで手札に戻せるので、’AceSpec’の再利用や盤面に必要なカードを手札に加えられるなどの強力な動きができます。
「りゅうむそう」のコピー元ポケモン
ドラパルトex
≪ドラパルトex≫が持っているわざ≪ファントムダイブ≫は、バトル場に200ダメージ・ベンチに合計6ダメカンばら撒ける性能を持っています。このわざは、ベンチとバトル場のポケモンを1ターンに同時に’きぜつ’さる事が可能であり、特に進化軸のデッキ相手の場合、進化元のたねポケモンのHPは60~70が多いため、序盤に打つほど強くゲームを展開できます。ダメージを受けてベンチに逃げたポケモンに対しても強力なわざのため、多くのプレイヤーが採用しています。
キュレム
要求エネの重さと、特性≪アンチプラズマ≫による相手のトラッシュに’アクロマ’と名の付くカードがある場合に、無色1エネで打てる効果が相手依存になってしまう点から≪キュレム≫単体での運用は難しいですが、このデッキにおいては最強クラスのコピー元ポケモンです。相手のポケモン3匹にそれぞれ110ダメージを与えられる性能は、進化軸のデッキであれば、準備段階のアタッカーを全て’きぜつ’させる事が可能であり、その他のデッキに対しても1ターンで複数枚取れる可能性があるため、とても脅威の1枚です。≪キュレム≫自身がたねポケモンである事がこのデッキにおいては弱点になってしまいますが、それを差し引いても十分すぎる性能です。
ギラティナVstar
このカードが持っているわざ≪ロストインパクト≫の280ダメージは、現カードプールでは2進化ex以外の、ほとんどのポケモンをワンパンで倒す事ができる性能です。仮にバトル場にHP280以上のポケモンが出てきたとしても、≪ロストインパクト≫でダメージを与えた次のターンに、≪ドラパルトex≫の≪ファントムダイブ≫や≪キュレム≫の≪トライフロスト≫を打つことによってサイドの複数枚を狙えるため、≪レジドラゴVstar≫の性能と非常にマッチしたポケモンです。
システムポケモン
オーガポンみどりのめんex
特性≪みどりのまい≫による草エネ加速+1ドロー性能が強力なポケモンです。このデッキでは、≪エネルギーつけかえ≫と共に使う事により≪レジドラゴVstar≫に草エネを供給できます。1ドローできる点もデッキの安定性を上げてくれるため、優秀なポイントです。逃げエネも1つであり、たねexポケモンとして申し分ないHP210という所も、システムポケモンとして優秀な部分です。
イキリンコex
最初の番にしか使用できない特性ですが、自分の手札を全てトラッシュして6枚ドローできるため、序盤の展開をサポートしてくれるポケモンです。序盤からガンガン展開していくようなアグロタイプのデッキによく採用されていて、わざ≪きあいをいれる≫もデッキが事故った場合に使用する事がたまにあります。このデッキでは、トラッシュにコピー元のポケモンを落としたい点でデッキと噛み合っており、初動の安定性にもつながる事から採用されています。しかし、HPが160である点と雷弱点である点は環境的に負け筋にも繋がりやすく、扱いには気を付けないといけないです。
キチキギスex
特性≪さかてにとる≫による、前の相手の番に自分のポケモンが’きぜつ’場合3枚ドローできる効果が強力です。このポケモンがベンチにいるだけで、手札干渉にも強くなり、逆に相手がキチキギスexをきぜつさせようとすると、アタッカーポケモンが盤面に残ってしまうという厄介な盤面作りを作ることができてしまいます。このデッキの場合、グッズやサポートカードの特定のサーチできないため、後続のレジドラゴVstarを育てるために必要なパーツや、後半の≪ボスの指令≫が欲しい時に活躍が期待できます。
AceSpec枠
プライムキャッチャー
アグロ寄りにデッキを組んでいる都合上、序盤にボスの指令を打てるタイミングがなく、サポート権をドロー系のカードに割きながら、確実にベンチを呼べる点が非常に強力です。レジドラゴVstarは逃げエネが3エネと重いですが、入れ替え枠としても使えるため器用に使える1枚です。
シークレットボックス
序盤の展開を安定させるだけでなく、中盤・後半でも必要なカードをサーチできるため、不要な時があまり出ないカードです。このデッキはエネルギーつけかえが非常に重要なカードであり、ピンポイントでサーチできる点と、シークレットボックスの3枚トラッシュ要求をあえて利用して、手札の「りゅうむそう」のコピー元にするカードをトラッシュに送れる所も強力です。
デッキの回し方
≪レジドラゴV≫を立てながらシステムポケモンの≪オーガポンみどりのめんex≫を展開しましょう。
1ターン目に、≪レジドラゴV≫に手張りまでできると強力です。手張りをしておくことによて次のターンに「手張り+≪みどりのまい≫から≪エネルギーつけかえ≫」で≪りゅうむそう≫まで動けるため、次のターンの要求値が大幅に減ります。展開する途中に「ドラパルトex」等のコピー元のポケモンを、ハイパーボールのコスト等でトラッシュに置けると理想的です。手札が詰まった場合や、次の自分のターンで動けそうもない様な手札の場合は≪イキリンコ≫を出して、手札をリフレッシュさせましょう。
レジドラゴVをレジドラゴVstarに進化させて≪りゅうむそう≫を宣言できる準備をしましょう。
わざを最短で使用するためには、前のターンに手張りしたエネと≪みどりのまい≫+≪エネルギーつけかえ≫と、このターンの手張り権を使うことで要求を満たすことができます。手札に必要なカードが揃っていない場合やコピー元のポケモンがトラッシュに落ちていない時は、≪Vstarパワー≫の≪レガシースター≫を使っていきましょう。
デッキを回すポイント
「グッズ・サポート」はデッキからサーチできない
このデッキは、ポケモン・エネルギーをデッキからサーチできるカードは積んでいますが、グッズ・サポートをサーチできるカードは入っていません。そのため、序盤からリソースを考えながらゲームを進めていかないと、後半必要なカードが拾えなかったり、≪レガシースター≫で大事故に繋がる危険性があります。特に問題なのが≪エネルギーつけかえ≫に触れられない事であり、≪博士の研究≫や≪イキリテイク≫等のトラッシュのタイミングは慎重に見極めましょう。
コストが必要な’わざ’を宣言するタイミング
ここで言っているコストが必要なわざとは、≪ロストインパクト≫や≪トライフロスト≫のようなエネルギーをロスト・トラッシュに送るコストが必要になるわざの事です。≪レジドラゴVstar≫は基本的に≪エネルギーつけかえ≫を挟まないとわざの要求値を満たすことができません。そのため、≪ロストインパクト≫を宣言した次の相手の番に、手札干渉をされ、後続に繋がるカードがなくなる可能性もあります。なので、≪キチキギスex≫をベンチに置く等の手札干渉されても立て直せる準備をしてからわざを使用すると、安定的な試合運びが作れます。
デッキ採用オススメカード
かがやくリザードン
このポケモンの最大の強みは、サイドが1枚しかとられないのに250ダメージ与えられる所にあり、相手が取ろうとしていたサイドプランをずらせるため、後半のカウンターとして強力です。≪かがやくリザードン≫の特性≪エキサイトハート≫は相手のサイドが少なくなればなるほど、このポケモンが使うための無色エネルギーが減るため、相手のサイドが3枚なら2エネ・2枚か1枚の場合は1エネで250ダメージを出すことができます。レジドラゴVstarデッキは、主に進化軸のデッキに強く戦えるわざをもったポケモンが多く採用されているため、たねポケモンを軸に構成されたアグロ寄りのデッキにも刺さるこのポケモンを採用する事で、デッキの対応力が上がります。
ルチャブル
ドラパルトexのわざ≪ファントムダイブ≫とルチャブルの特性≪フライングエントリー≫のコンボが強力です。現環境でよく見る≪リザードンex≫の様な進化をメインにしたデッキのたねポケモンは、HP70を採用しているデッキが多く存在しています。そこにルチャブルの特性で1ダメカン置いておくと、≪ファントムダイブ≫のダメカン6つと合わせて7つ置くことができ、丁度”きぜつ”させる事ができます。多くの対面で刺さる可能性があるため、デッキに採用すると対戦相手に不意を突くことができます。
ヒスイヌメルゴンVstar
≪レジドラゴVstar≫のわざコピー元として優秀なポケモンです。このポケモンが持つわざ≪アイアンローリング≫は、次の相手のターンに受けるダメージを-80してくれるため、実質≪レジドラゴVstar≫のHPを360にしながら、200ダメージ与えられる強固な防御性能を発揮します。環境次第では採用したいポケモンであり、中打点を連発してくるデッキタイプには2回以上攻撃を耐えられる場合もあります。現環境では、≪アイアンローリング≫を打つタイミングが無いため、採用を見送るプレイヤーが多いですが、性能はとても高いです。
おわりに
今回は、レジドラゴVstarデッキの紹介と回し方の解説にをしてきました。
このデッキは採用するコピー元によって様々な戦術を作ることができ、色々なドラゴンポケモンを採用して環境に合わせて独自にカスタマイズして楽しむこともできます!
最後までこの記事を読んでいただきありがとうございました。