ポケモンカードには、色々な戦術のデッキが存在します。今回は、スタンダードレギュレーションにおけるデッキ例や、特徴の参考例をあげながらデッキタイプについて見ていきましょう。
デッキタイプについて
デッキタイプは3つ!
ポケモンカードのデッキタイプはアグロ型・ミッドレンジ型・コントロール型の大きく分けて3つ存在します。それぞれのデッキタイプには特徴や大まかな弱点が存在するため、詳しく見ていきましょう。
アグロタイプ
デッキの特徴
- サイドを速攻で取りきる
- 早期に盤面を作る能力が高い
- 構築や立ち回りがシンプル
速攻系のデッキは、1・2ターン目から攻撃する事を目指し、早期にサイドを取り切るプランを得意とするデッキです。そのためアタッカーも高火力なポケモンが多く採用され爽快感があふれるデッキが多いです。デッキの回し方もシンプルな構築が多く、初心者にもオススメなデッキタイプです。
アグロデッキの代表例
ミライドンex
アタッカー兼、展開役のミライドンexで雷ポケモンを展開し、グッズの「エレキジェネレーター」で早期に雷エネルギーをアタッカに付けて攻撃するデッキ
タケルライコ・オーガポン(緑)
オーガポンex(緑)の特性「みどりのまい」で自身にエネ加速+1ドローしながら、タケルライコに、トレーナの「オーリム博士の気迫」でエネ加速して高火力を毎ターン連発するデッキ
デッキの弱点
・事故率が高い
デッキ構築の段階で、アタッカーにエネルギーを供給するカードや、ポケモンを展開するためのカード、エネルギーを多く採用しているデッキが多いです。このカード達をバランスよく初手で引くことが理想ですが、他のデッキタイプよりもエネルギーを多く採用している都合上、一方のカードを大量に引いてしまう事故が多く発生してしまいます。
・札干渉に弱い
攻撃した返しに「ナンジャモ」等の手札干渉を受けながら、バトル場のアタッカーを倒されると、後続のポケモンを準備できずにテンポ負けする恐れがあります。
ミッドレンジ型
デッキの特徴
- 中盤~後半にかけて強い
- リソースが切れにくい
- 色々な攻撃手段やプランが取れる
ミットレンジと呼ばれるデッキは、攻撃までのターンは少し遅いものの中盤~後半にかけて強く、色々な盤面に対応する事ができるカウンターを得意とするデッキタイプです。盤面に応じて対処可能なトレーナズ・ポケモンが採用されているのがポイントで、対面に応じて臨機応変な対応が可能です。
ミッドレンジデッキの代表例
リザードンex
リザードンexのわざ「バーニングダーク」で高火力を出しながら、ピジョットexの特性で必要なカードを毎ターンサーチして戦うデッキ
サーナイトex
序盤はキルリアを多く展開して特性「リファイン」で盤面を作り、その進化先のサーナイトexの特性「サイコエンブレイズ」と様々なアタッカーを組み合わせて相手のポケモンを倒していくデッキ
デッキの弱点
- 早期に攻撃されると立て直せないかも…
ミットレンジ型のデッキは、盤面を展開して準備をしてから攻撃を開始させるデッキが多いため、準備段階でポケモンをきぜつさせられると、その後の後続を立てる事ができずに、ずるずると負けてしまう可能性があります。
- システムポケモンを倒されると動きが鈍る
上のデッキ例だと「ピジョット」や「ビーダル」・「キルリア」や「サーナイト」と言った、ゲーム中、自分に有利に働くためのシステムポケモンが採用されています。そういったシステムポケモンは、ベンチからアタッカーを育てる特性や「ドロー・サーチ」と言った手札を補充する効果を毎ターン使用できるため、そこを止めるとアドバンテージを取りにくくなります。
- どうしようもないサイド落ち
ミットレンジタイプのデッキは、デッキから特定のカードをサーチできるサポートを積んでいるため色々な盤面に対応できるように様々なカードの採用が1枚~2枚になっています。そのため、欲しい時にサイドに行ってしまって盤面不利になってしまうため、いくつかの割り切りも必要です。
コントロール
デッキの特徴
- 妨害カードを多く採用
- 環境が固まると出現しやすい
- デッキを回す難易度が高い傾向がある
コントロールデッキは名前の通り、ゲームをコントロールして勝つタイプのデッキです。このデッキタイプは、LO等の特殊勝利を狙うタイプや盤面を妨害しながら殴り勝つデッキなど厄介なデッキが多いです。そのため立ち回りも難しいデッキが多く、玄人が多く使用する傾向があります。
コントロールデッキの代表例
カビゴンLO
システムポケモンや対策ポケモンをベンチからバトル場に呼び出して、カビゴンの特性「とうせんぼ」で逃げられなくして、入れ替え系のカードを使い切らせるか、手札or山札から捨てさせてLO勝利を目指すデッキ
テツノイバラ単
テツノイバラexの特性「イニシャライズ」でルールを持つポケモン(ex・Vポケモン、やかがやくポケモン)の特性を止めながら相手の動きを妨害して、殴り勝つタイプのデッキ
デッキの弱点
- 刺さらないデッキもある
このデッキタイプは、メタを張っていないデッキにはとことん弱く、何もできずに負ける試合もあります。環境上位のデッキを多く意識しているため、仕方ないです。
- タネ切れが他のデッキタイプより多い
コントロールデッキは妨害カードに多くのリソースを割いているため、ポケモンの採用枚数が少ないデッキが多くあります。そのため、ポケモンにアクセスできるカードを引けない、または、ポケモンを引けない試合が他のデッキタイプよりも多く発生してしまいます。
- 制限時間内に決着がつかない場合がある(※大会限定)
カビゴンLOのような盤面をロックして勝利するタイプのコントロールデッキの場合、相手プレイヤーも盤面の打開策を考えるためにかなりの時間思考するため、大会が設けた制限時間内に決着がつかない場合があります。その場合、サイド差で決着がつかない大会だと両者敗北になります。実績に大きく影響する大会「シティリーグ」や「チャンピオンシップ」の場合、オポーネントの関係上、両者敗北は絶対に避けなければなりません。